コンパニオン検査【3回/10年】

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臨床検査技師の国家試験ではコンパニオン検査についての問題が過去10年間で3回出題されています。

コンパニオン診断についてはパターン問題はありませんが、しっかりと対策していきましょう。

第72回臨床検査技師国家試験を受験する方には是非得点してほしい問題です。

目次

コンパニオン検査とは

コンパニオン検査とは
特定の薬剤の効果や副作用を投与前に予測するための検査のこと

特徴
・分子標的薬の有効性を予測できる。
・医薬品の副作用リスクを評価できる。

代表的なコンパニオン検査
EGFR変異解析
HER2検査

過去問を解いてみよう!

では実際に過去10年分の国家試験(第62~71回臨床検査技師国家試験)からコンパニオン検査について出題された問題を3問解いてみよう!

出典:厚生労働省ホームページ
第62回臨床検査技師国家試験の問題および正答について
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp160411-05.html
第69回臨床検査技師国家試験問題および正答について
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html
第71回臨床検査技師国家試験問題および正答についてhttps://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html

コンパニオン検査【合計3問】

1 / 3

第62回 AM1
特定の薬剤の効果や副作用を投与前に予測するための検査はどれか。

2 / 3

第69回 AM7
コンパニオン検査の特徴について正しいのはどれか。 2 つ選べ。

3 / 3

第71回 AM1
コンパニオン診断に用いられるのはどれか。

あなたのスコアは

0%

問題が解き終わったら下の解答・解説を読んで理解を深めよう!

もし1問でも間違えてしまったら全問正解出来るまで何度でもチャレンジしよう!

過去問の解答・解説

第62回 AM1
特定の薬剤の効果や副作用を投与前に予測するための検査はどれか。

1.緊急検査
2.負荷検査
3.診察前検査
4.コンパニオン検査
5.スクリーニング検査

解答:

解答は4のコンパニオン検査です。
1の緊急検査は誤りです。
緊急検査は急を要する病態の診断・治療方針決定のために速やかに行う検査です。
2の負荷検査は誤りです。
負荷検査は体内にブドウ糖や副腎皮質刺激ホルモンなどを投与し、その応答(血糖値やホルモン分泌)を調べる検査です。
3の診察前検査は誤りです。
診察前検査は外来受診前に採血や尿検査を行い、病状把握やスクリーニングを目的とする検査です。
5のスクリーニング検査は誤りです。
スクリーニング検査は無症状の人を対象に、疾患の早期発見や集団内のリスク層別化を行う検査です。

コンパニオン検査とは
特定の薬剤の効果や副作用を投与前に予測するための検査のこと

特徴
・分子標的薬の有効性を予測できる。
・医薬品の副作用リスクを評価できる。

代表的なコンパニオン検査
EGFR変異解析
HER2検査

第69回 AM7
コンパニオン検査の特徴について正しいのはどれか。 2 つ選べ。

1.薬局で個人購入できる。
2.疾患の重症度を評価できる。
3.分子標的薬の有効性を予測できる。
4.ベッドサイドで結果を評価できる。
5.医薬品の副作用リスクを評価できる。

解答:

解答は3の分子標的薬の有効性を予測できると5の医薬品の副作用リスクを評価できるです。
1の薬局で個人購入できるは誤りです。
コンパニオン検査は医療機関での処方薬とセットで使うための検査で、薬局で個人購入はできません。
2の疾患の重症度を評価できるは誤りです。
コンパニオン検査は病気の進行度や重症度を調べる検査ではなく、あくまで「どの薬が効くか/起こりやすい副作用は何か」を判断するための検査です。
4のベッドサイドで結果を評価できるは誤りです。
コンパニオン検査の結果は臨床検査室などで解析され、医師が解釈して治療方針に組み込むため、患者さんのそばですぐ出るわけではありません。

コンパニオン検査とは
特定の薬剤の効果や副作用を投与前に予測するための検査のこと

特徴
分子標的薬の有効性を予測できる。
医薬品の副作用リスクを評価できる。

代表的なコンパニオン検査
EGFR変異解析
HER2検査

第71回 AM1
コンパニオン診断に用いられるのはどれか。

1.PSA
2.血小板凝集能
3.EGFR変異解析
4.75g経口グルコース負荷試験
5.T細胞サブセット〈CD4/CD8〉

解答:

解答は3のEGFR変異解析です。
非小細胞肺がんにおいて,EGFRチロシンキナーゼ阻害薬が効きやすいかを予測するコンパニオン診断です。
1のPSAは誤りです。
PSAは前立腺がんの腫瘍マーカーです。
2の血小板凝集能は誤りです。
血小板凝集能は出血傾向や抗血小板療法の効果モニタリングに用います。
4の75g経口グルコース負荷試験は誤りです。
75g経口グルコース負荷試験は糖尿病や耐糖能異常の診断に用いる検査です。
5のT細胞サブセット〈CD4/CD8〉は誤りです。
T細胞サブセット〈CD4/CD8〉は免疫状態(例:HIV感染や移植免疫など)の評価に用います。


コンパニオン検査とは
特定の薬剤の効果や副作用を投与前に予測するための検査のこと

特徴
・分子標的薬の有効性を予測できる。
・医薬品の副作用リスクを評価できる。

代表的なコンパニオン検査
EGFR変異解析
HER2検査


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