銀液を使用する染色法【2回/10年】

臨床検査技師の国家試験では銀液を使用する染色法についての問題が過去10年間で2回出題されています。

銀液にはアンモニア銀液、メセナミン銀液、硝酸銀液、プロテイン銀液の4種類があるのでそれぞれを使用する染色法を覚えていきましょう!

第72回臨床検査技師国家試験を受験する方には是非得点してほしい頻出問題です。

目次

銀液を使用する染色法のまとめ

銀液を使用する染色法をまとめました。

銀液染色法
アンモニア銀液
※アンモニア銀液は硝酸銀液を元に作成
・渡辺の鍍銀法
・Masson-Fontana(マッソン・フォンタナ)染色
メセナミン銀液
※メセナミン銀液は硝酸銀液を元に作成
・PAM(過ヨウ素酸メセナミン銀)染色
・Grocott(グロコット)染色
硝酸銀液・Grimelius(グリメリウス)染色
・Kossa(コッサ)反応
プロテイン銀液・Bodian(ボディアン)染色

過去問を解いてみよう!

では実際に過去10年分の国家試験(第62~71回臨床検査技師国家試験)から銀液を使用する染色法について出題された問題を2問解いてみよう!

出典:厚生労働省ホームページ
第64回臨床検査技師国家試験問題および正答について
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp180511-07.html
第67回臨床検査技師国家試験問題および正答について
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-07.html

銀液を使用するのはどれか。【合計2問】

1 / 2

第64回 PM51
アンモニア銀を用いる染色法はどれか。2つ選べ。

2 / 2

第67回 AM46
銀液を使用するのはどれか。2つ選べ。

あなたのスコアは

0%

問題が解き終わったら下の解答・解説を読んで理解を深めよう!

もし1問でも間違えてしまったら全問正解出来るまで何度でもチャレンジしよう!

過去問の解答・解説

第64回 PM51
アンモニア銀を用いる染色法はどれか。2つ選べ。

1.PAM 染色
2.Kossa 反応
3.渡辺の鍍銀法
4.Grimelius 染色
5.Masson-Fontana 染色

解答

アンモニア銀液を用いる染色法は3の渡辺の鍍銀法と5のMasson-Fontana染色です。よって、解答は3と5です。1のPAM染色はメセナミン銀液を使用する染色法、2のKossa反応、4のGrimelius染色は硝酸銀液を使用する染色法で誤りです。

銀液染色法
アンモニア銀液
※アンモニア銀液は硝酸銀液を元に作成
渡辺の鍍銀法
Masson-Fontana(マッソン・フォンタナ)染色
メセナミン銀液
※メセナミン銀液は硝酸銀液を元に作成
PAM(過ヨウ素酸メセナミン銀)染色
・Grocott(グロコット)染色
硝酸銀液Grimelius(グリメリウス)染色
Kossa(コッサ)反応
プロテイン銀液・Bodian(ボディアン)染色

第67回 AM46
銀液を使用するのはどれか。2つ選べ。

1.PAS 染色
2.Grimelius 染色
3.Berlin blue 染色
4.Masson-Fontana 染色
5.methyl green-pyronin 染色

解答

2のGrimelius染色は硝酸銀液を使用し4のMasson-Fontana染色はアンモニア銀液を使用します。よって、解答は2と4です。1のPAS染色、3のBerlin blue染色、5のmethyl green-pyronin染色は銀液を使用しないので誤りです。

銀液染色法
アンモニア銀液
※アンモニア銀液は硝酸銀液を元に作成
・渡辺の鍍銀法
Masson-Fontana(マッソン・フォンタナ)染色
メセナミン銀液
※メセナミン銀液は硝酸銀液を元に作成
・PAM(過ヨウ素酸メセナミン銀)染色
・Grocott(グロコット)染色
硝酸銀液Grimelius(グリメリウス)染色
・Kossa(コッサ)反応
プロテイン銀液・Bodian(ボディアン)染色
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