臨床検査技師の国家試験では「尿を検体として測定するのはどれか。」という問題が過去10年間で2回出題されています。
骨代謝マーカーの選択肢の中から尿を検体とする骨代謝マーカーを選択する問題です。
第71回臨床検査技師国家試験を受験する方には是非得点してほしい頻出問題です。
骨形成マーカー・骨吸収マーカーの検体まとめ
骨形成マーカー | 検体 |
---|---|
骨型アルカリホスファターゼ〈BAP〉 | 血清 |
オステオカルシン〈OC〉 | 血清 |
Ⅰ型プロコラーゲンCプロペプチド〈PICP〉 | 血清 |
Ⅰ型プロコラーゲンNプロペプチド〈PINP〉 | 血清 |
骨吸収マーカー | 検体 |
---|---|
デオキシピリジノリン〈DPD〉 | 尿 |
Ⅰ型コラーゲン架橋Cテロペプチド〈CTX〉 | 尿、血清 |
Ⅰ型コラーゲン架橋Nテロペプチド〈NTX〉 | 尿、血清 |
酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ〈TRAcP-5b〉 | 血清 |
過去問を解いてみよう!
では実際に過去10年分の国家試験(第61~70回臨床検査技師国家試験)から骨代謝マーカーの検体について出題された問題を2問解いてみよう!
出典:厚生労働省ホームページ
第67回臨床検査技師国家試験問題および正答について
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-07.html
第68回臨床検査技師国家試験問題および正答について
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-07.html
問題が解き終わったら下の解答・解説を読んで理解を深めよう!
もし1問でも間違えてしまったら全問正解出来るまで何度でもチャレンジしよう!
過去問の解答・解説
第67回 PM42 尿を検体として測定するのはどれか。
1.オステオカルシン
2.デオキシピリジノリン
3.骨型アルカリホスファターゼ
4.酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ5b型
5.Ⅰ型プロコラーゲン N 末端プロペプチド
解答:2
解答は2です。1のオステオカルシン、3の骨型アルカリホスファターゼ、4の酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ5b型、5のⅠ型プロコラーゲン N 末端プロペプチドは血清を検体として測定するため誤りです。
骨形成マーカー | 検体 |
---|---|
骨型アルカリホスファターゼ〈BAP〉 | 血清 |
オステオカルシン〈OC〉 | 血清 |
Ⅰ型プロコラーゲンCプロペプチド〈PICP〉 | 血清 |
Ⅰ型プロコラーゲンNプロペプチド〈PINP〉 | 血清 |
骨吸収マーカー | 検体 |
---|---|
デオキシピリジノリン〈DPD〉 | 尿 |
Ⅰ型コラーゲン架橋Cテロペプチド〈CTX〉 | 尿、血清 |
Ⅰ型コラーゲン架橋Nテロペプチド〈NTX〉 | 尿、血清 |
酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ〈TRAcP-5b〉 | 血清 |
第68回 PM30 尿を検体として測定するのはどれか。
1.オステオカルシン(OC)
2.骨型アルカリホスファターゼ(BAP)
3.Ⅰ型コラーゲン架橋 C テロペプチド(CTX)
4.Ⅰ型プロコラーゲン C プロペプチド(PICP)
5.Ⅰ型プロコラーゲン N プロペプチド(PINP)
解答:3
解答は3です。1のオステオカルシン(OC)2の骨型アルカリホスファターゼ(BAP)4のⅠ型プロコラーゲン C プロペプチド(PICP)5のⅠ型プロコラーゲン N プロペプチド(PINP)は血清で測定するため誤りです。
骨形成マーカー | 検体 |
---|---|
骨型アルカリホスファターゼ〈BAP〉 | 血清 |
オステオカルシン〈OC〉 | 血清 |
Ⅰ型プロコラーゲンCプロペプチド〈PICP〉 | 血清 |
Ⅰ型プロコラーゲンNプロペプチド〈PINP〉 | 血清 |
骨吸収マーカー | 検体 |
---|---|
デオキシピリジノリン〈DPD〉 | 尿 |
Ⅰ型コラーゲン架橋Cテロペプチド〈CTX〉 | 尿、血清 |
Ⅰ型コラーゲン架橋Nテロペプチド〈NTX〉 | 尿、血清 |
酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ〈TRAcP-5b〉 | 血清 |