ビタミン欠乏症【7回/10年】

臨床化学
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臨床検査技師の国家試験ではビタミン欠乏症についての問題が過去10年間で7回出題されています。

以前はビタミンと欠乏症の組合せの問題が多く出題されていましたが、近年は巨赤芽球性貧血の欠乏するビタミンについての問題が続いて出題されています。どのような問題が出題されても解答できるようにしっかり対策していきましょう!

第71回臨床検査技師国家試験を受験する方には是非得点してほしい超頻出問題です。

ビタミン欠乏症のまとめ

今回は欠乏症の部分を覚えていきましょう。

水溶性ビタミン化学名欠乏症
ビタミンB₁チアミン脚気、Wernicke脳症
ビタミンB₂リボフラビン口角炎
ビタミンB₃ニコチン酸、ナイアシンペラグラ
ビタミンB₅パントテン酸皮膚炎
ビタミンB₆ピリドキシン、ピリドキサル皮膚炎
ビタミンB₉葉酸巨赤芽球性貧血
ビタミンB₁₂コバラミン巨赤芽球性貧血(悪性貧血)
ビタミンCアスコルビン酸壊血病
脂溶性ビタミン化学名欠乏症
ビタミンAレチノール夜盲症、結膜乾燥症
ビタミンDカルシフェロールくる病、骨軟化症、骨粗鬆症
ビタミンEトコフェロール溶血性貧血
ビタミンKフィロキノン、メナキノン血液凝固障害、新生児メレナ
※脂溶性ビタミンは過剰症を引き起こす

過去問を解いてみよう!

では実際に過去10年分の国家試験(第61~70回臨床検査技師国家試験)からビタミン欠乏症について出題された問題を7問解いてみよう!

出典:厚生労働省ホームページ
第62回臨床検査技師国家試験の問題および正答について
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp160411-05.html
第63回臨床検査技師国家試験問題および正答についてhttps://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-07.html
第66回臨床検査技師国家試験問題および正答について
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-07.html
第67回臨床検査技師国家試験問題および正答について
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-07.html
第68回臨床検査技師国家試験問題および正答について
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-07.html
第69回臨床検査技師国家試験問題および正答について
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html
第70回臨床検査技師国家試験問題および正答についてhttps://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html

ビタミンと欠乏症の組合せで正しいのはどれか。等【合計7問】

1 / 7

第62回 AM43 ビタミンと欠乏により生じる病態の組合せで正しいのはどれか。

2 / 7

第63回 PM31 ビタミンとその欠乏症との組合せで正しいのはどれか。

3 / 7

第66回 PM42 ビタミンの欠乏と疾患の組合せで正しいのはどれか。

4 / 7

第67回 AM32 ビタミン欠乏症と疾患の組合せで誤っているのはどれか。

5 / 7

第68回 AM15 ビタミン欠乏症について正しいのはどれか。

6 / 7

第69回 AM43 欠乏すると巨赤芽球性貧血を引き起こすのはどれか。 2 つ選べ。

7 / 7

第70回 AM14 欠乏により巨赤芽球性貧血をきたすのはどれか。

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問題が解き終わったら下の解答・解説を読んで理解を深めよう!

もし1問でも間違えてしまったら全問正解出来るまで何度でもチャレンジしよう!

過去問の解答・解説

第62回 AM43 ビタミンと欠乏により生じる病態の組合せで正しいのはどれか。

1.ビタミン Aー結膜乾燥症
2.ビタミン B₁ー悪性貧血
3.ビタミン Cー血液凝固障害
4.ビタミン Dー脚 気
5.ビタミン Kー骨軟化症

解答:

解答は1です。ビタミンAの欠乏症には夜盲症もあるので一緒に覚えましょう。
2のビタミンB₁の欠乏症は脚気、Wernicke脳症であり、悪性貧血はビタミンB₁₂の欠乏症であるため誤りです。
3のビタミンCの欠乏症は壊血病であり、血液凝固障害はビタミンKの欠乏症であるため誤りです。
4のビタミンDの欠乏症はくる病、骨軟化症、骨粗鬆症であり、脚気はビタミンB₁の欠乏症であるため誤りです。
5のビタミンKの欠乏症は血液凝固障害、新生児メレナであり、骨軟化症はビタミンDの欠乏症であるため誤りです。

水溶性ビタミン化学名欠乏症
ビタミンB₁チアミン脚気、Wernicke脳症
ビタミンB₂リボフラビン口角炎
ビタミンB₃ニコチン酸、ナイアシンペラグラ
ビタミンB₅パントテン酸皮膚炎
ビタミンB₆ピリドキシン、ピリドキサル皮膚炎
ビタミンB₉葉酸巨赤芽球性貧血
ビタミンB₁₂コバラミン巨赤芽球性貧血(悪性貧血
ビタミンCアスコルビン酸壊血病
脂溶性ビタミン化学名欠乏症
ビタミンAレチノール夜盲症、結膜乾燥症
ビタミンDカルシフェロールくる病、骨軟化症、骨粗鬆症
ビタミンEトコフェロール溶血性貧血
ビタミンKフィロキノン、メナキノン血液凝固障害、新生児メレナ
※脂溶性ビタミンは過剰症を引き起こす

第63回 PM31 ビタミンとその欠乏症との組合せで正しいのはどれか。

1.ビタミン Aー皮膚炎
2.ビタミン B₁ーペラグラ
3.ビタミン B₁₂ー夜盲症
4.ビタミン Cー脚気
5.ビタミン Dー骨粗鬆症

解答:

解答は5です。ビタミンDの欠乏症にはくる病、骨軟化症もあるので一緒に覚えましょう。
1のビタミンA欠乏症は夜盲症、結膜乾燥症であり、皮膚炎はビタミンB₅、ビタミンB₆の欠乏症であるため誤りです。
2のビタミンB₁の欠乏症は脚気、Wernicke脳症であり、ペラグラはビタミンB₃の欠乏症であるため誤りです。
3のビタミンB₁₂の欠乏症は巨赤芽球性貧血(悪性貧血)であり、夜盲症はビタミンAの欠乏症であるため誤りです。
4のビタミンCの欠乏症は壊血病であり、脚気はビタミンB₁の欠乏症であるため誤りです。

水溶性ビタミン化学名欠乏症
ビタミンB₁チアミン脚気、Wernicke脳症
ビタミンB₂リボフラビン口角炎
ビタミンB₃ニコチン酸、ナイアシンペラグラ
ビタミンB₅パントテン酸皮膚炎
ビタミンB₆ピリドキシン、ピリドキサル皮膚炎
ビタミンB₉葉酸巨赤芽球性貧血
ビタミンB₁₂コバラミン巨赤芽球性貧血(悪性貧血)
ビタミンCアスコルビン酸壊血病
脂溶性ビタミン化学名欠乏症
ビタミンAレチノール夜盲症、結膜乾燥症
ビタミンDカルシフェロールくる病、骨軟化症、骨粗鬆症
ビタミンEトコフェロール溶血性貧血
ビタミンKフィロキノン、メナキノン血液凝固障害、新生児メレナ
※脂溶性ビタミンは過剰症を引き起こす

第66回 PM42 ビタミンの欠乏と疾患の組合せで正しいのはどれか。

1.ビタミン A 欠乏症ーくる病
2.ビタミン B₁ 欠乏症ー悪性貧血
3.ビタミン B₁₂ 欠乏症ーWernicke 脳症
4.ビタミン D 欠乏症ー夜盲症
5.ビタミン K 欠乏症ー新生児メレナ

解答:

解答は5です。ビタミンKの欠乏症には血液凝固障害もあるので一緒に覚えましょう。
1のビタミンAの欠乏症は夜盲症、結膜乾燥症であり、くる病はビタミンDの欠乏症であるため誤りです。
2のビタミンB₁の欠乏症は脚気、Wernicke脳症であり、悪性貧血はビタミンB₁₂の欠乏症であるため誤りです。
3のビタミンB₁₂の欠乏症は巨赤芽球性貧血(悪性貧血)であり、Wernicke 脳症はビタミンB₁の欠乏症であるため誤りです。
4のビタミンDの欠乏症はくる病、骨軟化症、骨粗鬆症であり、夜盲症はビタミンAの欠乏症であるため誤りです。

水溶性ビタミン化学名欠乏症
ビタミンB₁チアミン脚気、Wernicke脳症
ビタミンB₂リボフラビン口角炎
ビタミンB₃ニコチン酸、ナイアシンペラグラ
ビタミンB₅パントテン酸皮膚炎
ビタミンB₆ピリドキシン、ピリドキサル皮膚炎
ビタミンB₉葉酸巨赤芽球性貧血
ビタミンB₁₂コバラミン巨赤芽球性貧血(悪性貧血
ビタミンCアスコルビン酸壊血病
脂溶性ビタミン化学名欠乏症
ビタミンAレチノール夜盲症、結膜乾燥症
ビタミンDカルシフェロールくる病、骨軟化症、骨粗鬆症
ビタミンEトコフェロール溶血性貧血
ビタミンKフィロキノン、メナキノン血液凝固障害、新生児メレナ
※脂溶性ビタミンは過剰症を引き起こす

第67回 AM32 ビタミン欠乏症と疾患の組合せで誤っているのはどれか。

1.ビタミン Aー夜盲症
2.ビタミン B₁ーWernicke 脳症
3.ビタミン Cー壊血病
4.ビタミン Dーくる病
5.ビタミン Kー脚 気

解答:

ビタミンKの欠乏症は血液凝固障害、新生児メレナであり、脚気はビタミンB₁の欠乏症であるため誤りです。よって、解答は5です。

水溶性ビタミン化学名欠乏症
ビタミンB₁チアミン脚気Wernicke脳症
ビタミンB₂リボフラビン口角炎
ビタミンB₃ニコチン酸、ナイアシンペラグラ
ビタミンB₅パントテン酸皮膚炎
ビタミンB₆ピリドキシン、ピリドキサル皮膚炎
ビタミンB₉葉酸巨赤芽球性貧血
ビタミンB₁₂コバラミン巨赤芽球性貧血(悪性貧血)
ビタミンCアスコルビン酸壊血病
脂溶性ビタミン化学名欠乏症
ビタミンAレチノール夜盲症、結膜乾燥症
ビタミンDカルシフェロールくる病、骨軟化症、骨粗鬆症
ビタミンEトコフェロール溶血性貧血
ビタミンKフィロキノン、メナキノン血液凝固障害、新生児メレナ
※脂溶性ビタミンは過剰症を引き起こす

第68回 AM15 ビタミン欠乏症について正しいのはどれか。

1.ビタミン A 欠乏で白内障になる。
2.ビタミン B₁₂ 欠乏で巨赤芽球性貧血になる。
3.ビタミン C 欠乏で溶血性貧血になる。
4.ビタミン D 欠乏で尿管結石になる。
5.ビタミン E 欠乏で Wernicke 脳症になる。

解答:

解答は2です。欠乏すると巨赤芽球性貧血を引き起こすのは葉酸もあるので一緒に覚えましょう。
1のビタミンA欠乏は夜盲症、結膜乾燥症であるため誤りです。
3のビタミンC欠乏は壊血病であり、溶血性貧血はビタミンEの欠乏症であるため誤りです。
4のビタミンD欠乏はくる病、骨軟化症、骨粗鬆症であるため誤りです。
5のビタミンE欠乏は溶血性貧血であり、Wernicke 脳症はビタミンB₁の欠乏症であるため誤りです。

水溶性ビタミン化学名欠乏症
ビタミンB₁チアミン脚気、Wernicke脳症
ビタミンB₂リボフラビン口角炎
ビタミンB₃ニコチン酸、ナイアシンペラグラ
ビタミンB₅パントテン酸皮膚炎
ビタミンB₆ピリドキシン、ピリドキサル皮膚炎
ビタミンB₉葉酸巨赤芽球性貧血
ビタミンB₁₂コバラミン巨赤芽球性貧血(悪性貧血)
ビタミンCアスコルビン酸壊血病
脂溶性ビタミン化学名欠乏症
ビタミンAレチノール夜盲症、結膜乾燥症
ビタミンDカルシフェロールくる病、骨軟化症、骨粗鬆症
ビタミンEトコフェロール溶血性貧血
ビタミンKフィロキノン、メナキノン血液凝固障害、新生児メレナ
※脂溶性ビタミンは過剰症を引き起こす

第69回 AM43 欠乏すると巨赤芽球性貧血を引き起こすのはどれか。 2 つ選べ。

1.葉 酸
2.ビタミン B₆
3.ビタミン B₁₂
4.ビタミン C
5.ビタミン K

解答:

欠乏すると巨赤芽球性貧血を引き起こすのは葉酸とビタミンB₁₂です。よって、解答は1と3です。
2のビタミンB₆が欠乏すると皮膚炎を引き起こすため誤りです。
4のビタミンCが欠乏すると壊血病を引き起こすため誤りです。
5のビタミンKが欠乏すると血液凝固障害、新生児メレナを引き起こすため誤りです。

水溶性ビタミン化学名欠乏症
ビタミンB₁チアミン脚気、Wernicke脳症
ビタミンB₂リボフラビン口角炎
ビタミンB₃ニコチン酸、ナイアシンペラグラ
ビタミンB₅パントテン酸皮膚炎
ビタミンB₆ピリドキシン、ピリドキサル皮膚炎
ビタミンB₉葉酸巨赤芽球性貧血
ビタミンB₁₂コバラミン巨赤芽球性貧血(悪性貧血)
ビタミンCアスコルビン酸壊血病
脂溶性ビタミン化学名欠乏症
ビタミンAレチノール夜盲症、結膜乾燥症
ビタミンDカルシフェロールくる病、骨軟化症、骨粗鬆症
ビタミンEトコフェロール溶血性貧血
ビタミンKフィロキノン、メナキノン血液凝固障害、新生児メレナ
※脂溶性ビタミンは過剰症を引き起こす

第70回 AM14 欠乏により巨赤芽球性貧血をきたすのはどれか。

1.ビタミン A
2.ビタミン B₁₂
3.ビタミン C
4.ビタミン D
5.ビタミン E

解答:

解答は2のビタミンB₁₂です。欠乏により巨赤芽球性貧血をきたすのは葉酸もあるので一緒に覚えましょう。
1のビタミンAは夜盲症、結膜乾燥症きたすため誤りです。
3のビタミンCは壊血病をきたすため誤りです。
4のビタミンDはくる病、骨軟化症、骨粗鬆症きたすため誤りです。
5のビタミンEは溶血性貧血きたすため誤りです。

水溶性ビタミン化学名欠乏症
ビタミンB₁チアミン脚気、Wernicke脳症
ビタミンB₂リボフラビン口角炎
ビタミンB₃ニコチン酸、ナイアシンペラグラ
ビタミンB₅パントテン酸皮膚炎
ビタミンB₆ピリドキシン、ピリドキサル皮膚炎
ビタミンB₉葉酸巨赤芽球性貧血
ビタミンB₁₂コバラミン巨赤芽球性貧血(悪性貧血)
ビタミンCアスコルビン酸壊血病
脂溶性ビタミン化学名欠乏症
ビタミンAレチノール夜盲症、結膜乾燥症
ビタミンDカルシフェロールくる病、骨軟化症、骨粗鬆症
ビタミンEトコフェロール溶血性貧血
ビタミンKフィロキノン、メナキノン血液凝固障害、新生児メレナ
※脂溶性ビタミンは過剰症を引き起こす
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